Miami生活セットアップ−SAAB 900SE Convertivle

今日こそは引越しが完了するはずだった。
しかし、案の定、僕の犯罪歴のデータがまだ確認できていないと言う。「じゃあ、いつになったら出来るんだ?」と聞いてみたら、「今日の夕方か明日の午前中だ」と言う。
確か、顧客指向という言葉はアメリカがオリジンだったと思うが、本家では全く顧客指向なんてありゃしない。Chapel Hillでもアメリカ人の怠慢は我慢ならなかったが、Miamiのラテン系アメリカ人のひどさは想像を絶する。しかし、商売がからむと彼らのバイタリティーは素晴らしい。
今日も引越しが出来なかったので、プラプラしていても仕方がないので僕の通勤車を買いに行った。半日で4箇所ほど回ったが、南米からの移民と思われるスパニッシュ訛り(というよりほとんどスパニッシュ)の強いセールスマンたちの売り込みの熱心さには舌を巻いた。高い車を売りつけたいのは分かるが、現金で買えないならローンを組んで買えだ、友達から借金しろだ、何でもありである。

今回、車を選ぶにあたって、一つの夢があった。
Jeepをオープンで、しかもフロントグラスを倒して南国のビーチ沿いの道を流してみたかった。
しかし、現実にJeepは中古車でも非常に高く、値崩れもしないので99年式で16万キロも走ったJeepが$12000以上する。Jeepは半ばあきらめて、中古のカローラやCIVICを探したが、同様に2000年式の16万キロ乗ったCIVICでも$9000もする始末である。「こいつらどれだけ走らせたら満足するんだろう」と呆れながらも車探しを続けたが、やっぱりフロリダでオープンカーに乗る夢は捨てられなかった。しかし、Jeepを走らせるには自分の腹は出すぎてしまっている。やっぱりJeepに乗るにはマッチョでなければ似合わない。そんなときに目に付いたのが97年式のSAAB900SE Convertibleだった。インターネットでチェックはしていたが、年式も古く走行距離も15万キロ近かったので、買う気はさらさらなかった。しかし、現物を目にしてみると非常に状態も良く、One Ownerで事故歴もなかった。思わず買ってしまった。

早速夕暮れのMiamiの道を幌をはずして流してみた。

やっぱり最高だった。
初め、Jeepに乗りたいという夢を呆れて聞いていた妻もSAABには納得してくれたようだ。
これで一家は安泰である。