不穏な会合

昨日、今日と平穏な日が続いている。という訳で、今日は1年目のfellow3人で病院を抜け出しランチに出かけた。以前から3人揃ってメシでも食おうと画策していたのだが、いつも誰かしらが忙しくて結局Fellowを始めて6ヶ月目にしてようやく実現した会合だ。僕ら1年生Fellowは皆Foreign Medical Graduateで、3人ともアメリカでのレジデント経験は無い。しかし、僕以外の2人はヨーロッパでの臨床経験を持っている。同僚の中国人Dr.Wはスエーデン・カロリンスカインスチチュートで5年のTransplant surgeryの経験を持っているし、トルコ人のDr. Aはフランスで肝胆膵外科を学んで来ているという猛者たちだ。2人とも見た目は紳士的な中年だが、修羅場をくぐってきているだけに脳ミソの中身は筋肉質だ。3人とも同じ釜の飯を食っているだけあって、酒も飲まないのに非常に話しが盛り上がった。しかし、やっぱり猛者たちの興味は自分達の修行の話に収束していく。始めは他愛の無い話から始まったが、徐々に内容はエスカレートして不穏な雰囲気に変わっていった。日本でも医局の狂犬仲間と夜な夜な不穏な会合を重ねていたが、アメリカに来てまで同じような不穏な会合をするとは思わなかった。結局話は僕らの不満をFellow programの監督をしているアテンディングの先生にメールで直訴するという比較的平和な解決策で落ち着いたが、酒でも飲みながら話しをしていたら、手術室を3人で占拠してしまいそうな勢いだった。
しかし、どうして僕の周りには筋肉質の脳ミソを持った人間ばかりが集まるのだろう?僕の脳ミソまで筋肉になってしまいそうで心配だ。