当直の嵐

今夜も昨日に引き続き当直だ。さすがに週4回の当直は疲れる。疲れたといってもお勉強のため休めないのがつらい。
昨夜は、深夜に重症患者が搬送され、ほとんど眠れなかった。救急隊からの報告では、下腹部痛と不正出血とのふれこみだったが、搬送されてきた20歳代の女性患者患者を診てみると下半身は血まみれで血圧も70/40mmHg、意識Levelも低下していた。重症患者の状態を正確に報告しないのは救急隊の常套手段だが、あまりにもヒドイ。Urine hCG(-), 腹腔内Fluid collection (-), Digitalもmelena(-)、出血は明らかに性器からの出血なので、婦人科Dr.の応援を頼んだら、「婦人科的疾患の可能性は低いし、深夜で検査も出来ないから何とかしといて」と連れない返答を得た。僕は婦人科に限らず、他科からの応援要請を断ったことはないし、今後もそうありたいと思っている。On call続きで疲れているのは百も承知の上、応援を頼んでいるのに、無下に断るなんて何事だと思いつつも、患者の状態も安定してきたので、とりあえず入院させて様子を見ることにした。その後は結局血圧も下がらず、落ち着いた状態だったが、昨夜の睡眠時間は4時間以下だった。
今日はゆっくりしたいなと思いつつも、今夜の当直先に着いてみると、大学時代の山岳部の大先輩で医局の先輩でもあるN沼先生が、「今夜あたり危ない患者がいるので、もしものときはよろしく頼む」と、またしても危ない患者を持たされてしまった。患者さんの様子を見る限り、深夜2時あたりが危なそうな予感だ。あきらめてお勉強でもしながら、患者さんの体力が持つことを祈ろう。