教授対決

当直明けで帰宅したのも束の間、午前中は検診のバイトで胃カメラを6人ほどやって(うっかりバイトを忘れていた。)11時半頃に大学に顔を出してみた。いよいよ我が教授との対決だ。教授は既に僕の先輩医師から現在の僕の情報を仕入れており、話はすんなりと理解してもらえた。大目玉を覚悟していたが、さすがにこの1年の僕の何者をも恐れない振る舞いを見てきただけに、これぐらいの事では動じなくなっていた。ここ2回ほどの対決で、教授の態度は、今までのみっちり説教モードからイケイケモードに変わってきているようだ。
今回の教授御高話の要旨は以下の通り。
まずは、僕の見通しの甘さに苦言を少々。

大っぴらには評価できないが、短期間でECFMGを取得した努力は認める。

VISAが下りないのなら、Step 3を早急に受けてVISAを申請しなおせ。2ヶ月の猶予をやる。

出る杭は必ず打たれる。打たれたくなければ、誰もが打てないぐらい抜きん出るしかない。

でもやっぱりお前のやろうとしていることには意味が無い。

最後の一言は余分だが、非常にうれしいお言葉を頂いた。最近のVISA問題、フリーターと居候の生活で若干ストレスが溜り気味だったが、気合を入れなおそう。特に誰もが打てないぐらい抜きん出るというのは、僕が目指すべき外科医のカタチだろう。そう考えながら今日の当直の県西北部辺境病院へとやってきた。そこへ妻から気の利いた差し入れ。
GABAチョコレート。

GABAは興奮性神経伝達物質であるGlutamateに対して抑制的に作用すると言うようなことを、Chapel Hill時代のチャリ友I田さん(Profileの写真左すみのヒゲの人)に聞いた。この辺りの研究は脳科学でもTopicsの一つらしい。I田さんからGABA receptorについて熱い講義を聞かせてもらったが、シナプスが既に崩壊している僕の頭ではいまいちピンと来なかった。とにかくGABAはストレス社会で闘う僕らにいいらしい。実際に落ち着きの無い我が息子に試しに飲ませたことがあったが、鼻血が出るぐらい良く効いた。