Motivation

今日は、まず教授にVISAが取れそうになったことを報告しに大学へ顔を出した。今日は忙しそうだったので、ゆっくりと説教が聞けなかったのが残念だ。しかし、渡米前にもう一度顔を出すよう言われたので、もう一度は訓話を聞くことが出来るだろう。
夜は医局の先輩、後輩と3人で飲みに出かけた。先輩は5年ほどアメリカに留学していた先生で、非常に優秀でモチベーションも高い。以前に登場して頂いたマングース先生とは同期で、僕ら後輩からの人望も厚い先生だ。後輩のほうは、とある病院の御曹司で、今は親父さんの病院で帝王学を学んでいる最中だ。3人の話題は最近の医局情勢から、外科医のあるべきカタチ、はては後輩の病院の経営戦略に及んだ。後輩の病院は地域では老舗の病院で、彼は4代目になる。県内では初めて食道癌の手術を手がけたことでも知られる伝統ある病院だ。しかし、最近は凋落気味で、後輩も立て直しに躍起になっている。後輩は病院職員の意識の低さを嘆いていて、いろいろな病院業務改善や新しい挑戦への妨げになっていると言う。そこへ先輩曰く「人は皆、多かれ少なかれモチベーションを持っている。その燻っているモチベーションに如何に火をつけるかが難しい。モチベーションをくすぐるにはVisionが必要だ。でもVisionだけではダメで、コミュニケーションを通じてモチベーションを高めていってやることが必要だ。」とのことだ。実際先輩のいた病院は、次々と新しいことに挑戦し、病院職員の動きも非常に良くなったようだ。以前読んだ「熱狂する社員」という本にも、社員のモチベーションは会社の業績とも直結し、社員のモチベーションを上げるためには社員がLoyaltyをもてるVisionが必要だとあった。先輩曰く、Visionを示すだけでは不十分で、Visionを理解させ浸透させるためにはCommunicationが欠かせないと言う。Communicationを通じて、相手に燻っているMotivationにフウッと息を吹きかけて火をつけてやるのだそうだ。
目からウロコだった。

The Enthusiastic Employee: How Companies Profit by Giving Workers What They Want

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