ドナー手術

先週はAdult Liver Transplant ServiceのFellowが休暇をとっていたおかげで、Adult serviceの応援要請コールが一気に増え、さらに小児移植チームのInternの先生も休暇をとっていたので、かなりハードな1週間だった。今、小児移植チームにはAttendingの先生が2人、Fellowが僕一人、Internの先生が2人の5人体制だ。Internの一人は日本人で、小児移植チームで約1年の経験があり、しかも非常に優秀だ。もう一人は南米コロンビアから来た女医さん(年は結構いっている)で、僕と同時期に仕事を始めた。一応僕はFellowなので、Internの先生2人をSuperviseしなければならない立場だ。しかし、現実はInternよりも僕の立場の方が低い。頭では分かってるのだが、言葉が出ない。結局Internの先生に助けてもらう。そして自己嫌悪に陥る。というのが最近のパターンだ。でも昨日、コロンビア人のInternのおばちゃんに「あなたの英語急激に上達したね」と思いっきりスパニッシュ訛りの英語で誉めてもらった。おかげで気分上々で、昨夜はドナー手術に向かったが、一緒にドナー手術に行った韓国人のAttendingの先生に、もっとFellowらしく振舞えとご指摘を受けてしまった。そうはいっても現状ではまだまだ難しい。ドナー手術は、肝臓の状態が悪く腎臓しか使えないと言う事で、クロスクランプを終えた時点から手術をやらせてもらえた。なにしろドナー手術では出血の心配がないのと急がないといけない。日本では、まず経験不可能な手術なので非常に勉強になる。