Step1 への道

勉強開始後約2週間で早くも挫折しそうになっていた。USMLEを目指す人たちのほとんどは、これぐらいで挫折していくのではないだろうか。僕の場合は、幸運にも仲間の一人がStep1にパスしたという朗報で、気合を入れなおすことが出来た。

ここで、我らが勉強会「黒幕の会」構成員を紹介したい。
まずはリーダー格のKonさん。北方の歌う国境警備隊員を自認する脳神経外科医で、約1年のUSMLE準備歴をもつ。
次に西方から来た呼吸器外科医のI川さん。落ち着いた中に熱い闘志を隠し持ち、Professorの異名をもつ。
そして、僕の3人で毎週月曜の夜7時ごろから深夜1時ごろまでProfessor I川さんのLabに集まって、お互いの学生時代の不勉強を悔いながら、傷を舐め合うように勉強した。

まずはKonさんからStep1突破の朗報が舞い込んできた。これにはProfessorも僕もうれしかった。とにかくKonさんの辿った道を通れば、僕らにも十分勝算があるということだ。気合を入れなおし、あきらめかけたQ bookをこつこつと再開して約1ヶ月が経つころより、明らかに勉強の進度がスピードアップし、2ヶ月経つころには50問を2日間でこなせるようになっていた。しかし、自分では最初のころとは隔世の感があるほどの進歩だと思っていたが、合格圏内にはまだまだだった。当初予定していたStep1準備期間の3ヶ月が経ったころようやくQ bookの一巡目が終わったような感じで、まだ合格できる実感は感じることが出来ないでいた。