Surgical Loupes

とうとうLoupeを注文してしまった。生来目のいい僕は7−0の糸も肉眼で見えるし、実際マウスの胆管をいじくる手術を顕微鏡無しでこなしていたので、本当は必要なかったかもしれない。実際、同僚のFellowも「俺は目がいいからいらない」なんていってるぐらいである。安月給のFellowには$1100の出費は非常に痛いが、心臓外科研修時代から、術者の先生がつけているのを「カッコいいなぁ」と憧れていたし、何でもカタチから入るのが好きな性分なので、このLoupeは僕にとってはMust Itemなのである。Loupeを買うにあたって、いろいろな先生からアドバイスを頂いた。K先生は、はじめから3.5X以上の双眼鏡のような高倍率のLoupeを使えというし、N先生やS先生は2.5Xのもので十分だと言う。結局、優柔不断な僕は両者の中間の3.0Xを買うことにした。実はこの3.0Xという倍率は難しい倍率だったようだ。Loupeにはガリレイ式とプリズム式と2つのタイプがあるが、ガリレイ式は低倍率のLoupeに適していて、プリズム式は高倍率の物に適している。3.0Xという倍率は丁度その中間になってしまうようだ。そういった理由でLoupe探しは難航したが、Keelerというイギリスのメーカーの物にする事にした。理由は、3.0Xのガリレイ式高精度ルーペを販売している事、さらにメガネのフレームにOakleyが採用されるらしいこと、の2点である。やっぱりカタチを追い求める僕にとってOAKLEYのフレームは決定打となった。これで術中もLance Armstrong気分を味わえるし、自転車に乗っても、ビーチに行ってもKeelerのSurgical Loupesはマッチするに違いない。