EQ腎移植チーム

腎移植チームでの修行が始まった。今までと違い、年間200例以上の症例数をこなす腎移植グループの人員配置は厚い。FellowはSeniorとJuniorの2人体制でInternも4人もいる。単純に小児移植チームの倍の計算だ。なかでもSeniorのFellowがいることが非常に大きい。腎移植グループのSenior fellowはトルコ人だが、既に米国でInternとResidentを終えているだけに、僕のような、にわかFellowとは全然格が違う。特にInternの使い方が非常に上手い。僕はと言うと日本では常に一番下っ端の生活しか経験していなかっただけに、小児移植チームでは、何でも自分でやろうとしてしまいがちで、日本の研修医と同様の仕事の仕方をアメリカでも実践していた。結局、仕事量にも限界があり、また、InternとのCommunication不足から混乱を招いたりもしていた。その点、今度のSenior fellowはコミュニケーションが非常に上手い。英語が上手なのは勿論だが、一緒に仕事をしていて楽しくさせるコツを押さえているようだ。回診中はInternに厳しい注文が飛んでいくが、満足の行く結果には必ずGood Jobと言うのを忘れないし、満足できない結果には適切な助言を与えている。昔「Exective EQ」という本を読んだのを思い出した。

Executive E. Q.

Executive E. Q.

ここは自分も大人になって、EQモードを実践してみたい。