手袋を縫う日々

腎移植グループに移ってから、忙しいながらもBeautifulな日々が続いている。何といっても手術をやらせてもらえるのがうれしい。とはいっても、米国Fellow生活に入る前は、しばらく臨床の世界から離れていたので、いきなりの術者は結構大変だ。今まで修行では血管は結紮するもで、縫合するものではなかったので、全く上手く出来ない。前立ちのAttendingの先生方も相当イライラしていると思うが、上手く出来ない僕のほうもかなりイライラしながら縫合している。イライラしていても仕方が無いので、お母さんの歌じゃあないが、夜なべをして手袋を縫っている。

ゴム手袋の厚さが静脈に近そうだったのが、手袋を選んだ理由だが、このことをAttendingの先生に話したところ、その先生も昔に手袋を縫っていたらしい。その先生は更なる研鑽を積む為にレタスなどの野菜も吻合していたようだ。先生曰く「レタスは裂けやすいから、針の進入角度の練習には最適」とのことだ。僕はレタスの再建のレベルには程遠いが、腎移植チームの4ヶ月のうちにキャベツぐらいまでは到達したいものだ。